ロンドンから西へ約150㎞に位置する世界遺産の街バース。ローマ帝国の時代から3つの源泉をもつ温泉地として有名ですが、18世紀の街並みが保存されており非常に美しい街でもあります。
ロンドンから日帰りで行けるので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょう。
バースへの行き方
ロンドンからバースへのアクセスは、主にバスと電車の2通りがあります。
- バスの場合
バスの場合は、ナショナルエクスプレス(Nationnal Express)という高速バス会社を利用できます。
ビクトリア・コーチ・ステーション(Victoria Coach Station)のバスターミナルから乗車し、バース・バスステーション(Bath Bus Station)まで、所要時間約2時間30分~3時間です。費用は時間帯にもよりますが、1人往復35£くらいです。
チケットはNational Expressの公式ホームページや、ロンドン市内の主要バスターミナルの券売機、有人チケットカウンターで購入可能。できるだけ安いチケットをお探しの方は、日にちが決まりしだい早めにオンライン予約をしておくことがおすすめです。
National Express予約サイト
Coach travel to BathBook now for a quick and affordable journey from a number of UK locations to Bath. With direct services running throughout the day and unbelievably low-cost far...実は私は今回「Golden Tours」という会社のバスツアーを利用しました。
なぜなら、日帰りでバースとストーンヘンジに行けるバスツアーで、1人約64£だったからです。
前述のビクトリア・コーチ・ステーション(Victoria Coach Station)のバスターミナルから出発し、バスの中ではガイドさんが(英語で)解説をしてくれ、軽食(ランチパック)もついています。
Golden Tours
https://www.goldentours.com/bath-attractions-and-tours - 電車の場合
電車の場合は、パディントン(Paddington)駅からバース・スパ(Bath Spa)駅まで、所要時間は約1時間30分です。
バスより早いですが、バスの倍くらいの費用がかかります。
ローマン・バス(The Roman Baths)
バースがローマに支配される前、紀元前の時代からバース市街では温泉が出ていたという記録もあります。当時、ケルト人がこの場所に神殿を建てたので、古代からのパワースポットとも言える神聖な場所です。
バースの英語表記は「Bath」でお風呂の「バス」と同じなんですが、バースに温泉があったからお風呂をバス(Bath)と呼ぶようになったのか、逆にお風呂の「バス」を語源として地名を「バース」と付けたのは定かではないそうです。
現地ガイドさんによると、夏は混雑し入場待ちの列ができるものの、それ以外の季節はすんなり入れるそうです。
入場チケットはオンラインで事前に購入するのが良いです。
ローマンバスのエントランスを入ってすぐの無料トイレは、利用しやすくきれいです。
バース寺院(Bath Abbey)
バース市街地の真ん中、ローマンバスの隣に位置するのがバース寺院です。
遠くからでも見えるバースのシンボル的な建築物です。
7世紀に創建された修道院で、その後数回の再建を経て今に至るそうです。
独特の装飾のエントランスを思わず仰ぎ見ていましたが、幾人もの天使がはしごをよじ登っている装飾が特徴的でした。
バース寺院含めバースの多くの建物は「バス・ストーン」というこの地で採掘された石灰石を使って建築されているため、独特のクリーム色をしています。
なので、街全体の建物がこの色で統一されています。
内部は入場無料で、ステンドグラスがカラフルで美しいのでぜひ見学されるとよいかと思います。
バース寺院の裏側も観てみました。正面側とは違ってのんびりした雰囲気です。
少し離れてみても、他の建物と調和して絵になりますね。
ロイヤル・クレセント(The Royal Crescent)
バースのランドマークの一つであるロイヤル・クレセントは、18世紀に建てられたジョージアン様式の建築物で最大のものといわれています。
三日月型のこの緻密に設計された巨大な建物と緑の芝生とのバランスは、実際に見ると思わずため息が出ます。
現在もロイヤル・クレセントはホテルと一般の住居(約20戸)となっています。
この芝生でごろごろしたり、写真を撮ったりして、皆くつろいでいます。
ザ・サーカス(The Circus)
ロイヤル・クレセントから徒歩数分の場所にあります。
サーカス(Circus)とはサークル(Circle)と同じ意味だそうで、つまりジョージアン様式の建物が円型に配置されいます。
今なお住宅として使われており、各住戸が1番から順にドアにナンバリングされていました。
このバースで1番の高級住宅には、過去4番にジョニー・デップ、7番にニコラス・ケイジが住んでいたそうです。
ジョニー・デップの家(だったところ)の玄関です。今はアパレル会社が所有しているそうです。
ニコラス・ケイジは、しばしばファンやパパラッチにドアを鳴らされたりするので、ドアの「7」の数字を消したとのこと(下写真)。それでも、収まらず結局退去したそうです。
だって通りからすぐドアですからね。
パルトニー橋(Puleteny Bridge)
バースの街を取り囲むように流れるエイボン川にかかるパルトニーブリッジの眺めも素晴らしいです。
橋の上にはカフェがいくつかあったので、エイボン川の風景を眺めながら、かわいいカフェでケーキとコーヒーを食べました。
ケーキは甘すぎず上品でコーヒーもおいしかったですよ。
石造りの建物ですが、内部はおしゃれなカフェです。
ここでも外の席が人気で、店の中より外にお客さんがいます。
いやはや、まったりします。
川岸から美しい公園も見渡せます。
その他バースの街並み
かわいらしい街並みです。
ここはメインのショッピングストリートです。
公園のガーデンも華やかでしたよ。
バースはロンドンに次ぐ人気の観光地といわれていますが、今回その理由に納得しました。
皆さんも歴史ある魅力的なバースへぜひ足を運んでみて下さいね。
コメント